「心拍がゆっくり」と言われた翌週、稽留流産。

体外受精3度目の胚移植にして、初めて胎嚢確認できたのですが……

7週での心拍確認日に、先生から「心拍は確認出来ましたがゆっくりです。胎芽の成長が週数と比較して遅いのも気になります」と言われました。

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BT17の胎嚢確認日には出産予定日も告げられました。つわりも始まって「ああ、妊娠してるんだなー」と実感していました。しかし、7週の心拍確認で、そんな幸せな日々からの急転直下。もう……その時の気持ちはなんて言っていいのか……。

わたしは、結果的にその翌週に稽留流産となりました。残念な結果なので「今は前向きに考えたいから、良くない結果は見たくない!」という方は遠慮なく閉じてください。ごめんなさい….

※こちらは、2018年9月に書いた内容をブログ移設に伴い2019年9月に加筆修正したものです。

1〜2回目の胚移植は化学流産

わたしは、体外受精に踏み切ってから3回の胚移植をしています。

1回目は分割胚移植(採卵周期に新鮮胚のまま移植)でした。着床判定日(ET10)のhCGが「4.0」とかなり低く、先生からは「妊娠が継続できる可能性は3%あるかないかです。もう1週間ホルモン補充をして様子を見るか今日諦めるかはご自身で決めてください」と言われました。迷った末、もう1週間様子を見ることを選択してhCGが25.1まで伸びたため、さらにもう1週間ホルモン補充を続けたのですが、残念ながら最終的にhCGは1.8まで下がり化学流産となりました。 

2度目は胚盤胞(凍結融解胚)移植でした。着床判定日(BT7)のhCGは「52.6」。妊娠継続率は約75%となかなか良い数値です。しかし、BT17の胎嚢確認日のhCGは「1266.9」。通常、1日あたり1.5〜1.8倍のペースで伸びるはずがかなり低めの数値でした。エコーで胎嚢らしきものは見えたもののサイズは2mmで「これが胎嚢だとしてもかなり小さいです。また、これが胎嚢なのかも断定出来ないので子宮外妊娠の可能性も残っています。2日後に再確認しましょう」となりました。結局、2日後の再確認にはhCGが1,000程度まで下がって化学流産と診断されました。

今回(3回目)の移植後〜心拍確認前までの経過

1回目の化学流産は「着床できる体だとわかって良かった!」と、比較的前向きな気持ちで次に進むことができたのですが、2回目で胎嚢が小さかったあたりから「胎嚢小さい」「胎嚢2mm」などなど…常に不安で検索魔になっていきました。

そして2回目の化学流産後、生理を2度見送ってから3回目の移植の時になりました。今回も胚盤胞(凍結融解胚)移植。胚盤胞のグレードは、6Cc。

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こちらからデータ抜粋させてもらいました。 

内細胞塊(赤ちゃんになる部分)の評価、栄養芽細胞(胎盤になる部分)の評価ともにあまり良くない「Cc」です。あくまでグレードは参考値でグレードが低くても出産に至っているケースはたくさんありますが「今回こそ妊娠したいけど過剰に期待してはいけないよね……」と考えていました。 

しかし、こちらのフライング記事にも書いた通り、BT7の着床判定、BT17の胎嚢確認まで順調な経過を辿ります。

特に、前回越えられなかった壁である胎嚢確認で「子宮の奥の一番いい場所に、胎嚢がしっかり見えますよ!」と先生から言われた時の喜び。さらに出産予定日を生まれて初めて告げられて……。本当にもう、嬉しくて嬉しくて!

そして、つわりの症状も出始めました。普通の水を飲むのすら気持ち悪いような日々。そんなつわり真っ只中でも、念願の妊娠で幸せを感じていたBT31(妊娠7週)、心拍確認のためクリニックに向かいました。 

心拍確認できたが「心拍がゆっくり」と告げられる

そこで先生から、まさかの言葉を聞くことになります。 

「心拍は確認出来ましたがゆっくりです。胎芽の成長が週数と比較して遅いのも気になります。」 

つわりもあって順調だと信じきっていただけに……。天国から地獄に突き落とされたようなショックでした。

 

「今回もダメなんでしょうか…?」絞り出すように先生に聞きました。 

「現時点では何とも言えません。1週間後にまた様子をみてみましょうね」

先生は決して「流産の可能性がある」などマイナスな言葉は使いませんでした。 つわりもあるし赤ちゃんの生命力を信じればいい。頭ではわかっていても不安にかられてネット上に溢れる情報の中で、自分に近いものを探しまくりました。 

ネットから得た情報の傾向はこんな感じです。

自然妊娠のケース:

7週で「心拍がゆっくり(または遅い)」「心拍が見えない」「胎嚢や胎芽が週数と比較して小さい」と言われたとしても、排卵が遅れたことによる週数のズレが原因の可能性があるので、その後順調に妊娠継続している事例が相当数見られる。

体外受精のケース:

大幅な週数ズレが発生する可能性は低く、7週で「心拍がゆっくり(または遅い)」場合で妊娠継続した事例は見つけられなかった(あくまでわたしが検索した範囲で)ただし、体外受精でも数日程度は着床が遅れることはあるため「胎嚢や胎芽が週数と比較して小さい」と言われても妊娠が継続している事例は存在した。 

つわりについて:

稽留流産では心拍が停止してしまっても、つわりなどの妊娠症状が継続することがあり出血もなく自覚症状がないまま流産が判明することがある(人によっては、つわりがなくなったことで気づく事もある)

当然のことですが、ネット上に全ての事例が載っているわけではないと頭では理解しています。しかし「流産の可能性が高いのかも?」という気持ちが心を占領してしまいました。それを隠して、表面上だけは「大丈夫」と必死に唱え続けました。

時間があればお腹をポンポンして「元気に育ってるよね?大丈夫だよね?」と声をかけていたし、さらに「初めてのたまごクラブ」をAmazonで衝動的にポチるなどの行動に出ます。これもネット上の情報で「赤ちゃんの生命力を信じてあげることが一番大事です」とたくさん書かれていたから。不安でたまらなかったとはいえ、我ながらイタイです。 

心拍再確認の日に「心拍停止」を言い渡される

不安な気持ちのまま長い長い1週間が経過して、ついに心拍再確認の日がきました。つわりで重い体を引きずるようにクリニックへ行き、異様に長く感じた待ち時間の後、エコー内診室に呼ばれました。 

長めのエコーの間、先生はほとんど言葉を発しませんでした。そして、もう一人の先生を呼んで来てください、と看護師さんに告げました。 

先生2名体制で、かなり丁寧にエコーをして診てくれましたが…  

赤ちゃんの心拍は停止していました。 

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その瞬間。 

手足の先が冷たくなり温度を失っていくようなあの感覚……今でも思い出すことがあり、気持ちがどこまでも落ちていくことがあります。 

稽留流産。そして…

その後、先生は比較的淡々と現状と今後について説明してくれました。

・心拍が停止して胎芽(胎児)のサイズも7週から成長していない

・引き続き、つわりなどの身体に出る症状は継続する場合がある

・自然流産を待つより今後の不妊治療のためにも手術をした方が良い

この週数で流産になると手術になる可能性もあることは知識として持っていたので、泣くこともなく落ち着いて先生からの説明を聞きました。わたしが通院しているクリニックは不妊治療専門で手術は出来ないため、近くの総合病院へ流産手術の紹介状を書いていただいてからクリニックを出ました。

家に帰ってからも、これまでと変わらず襲ってくるつわり。でも、もうお腹の赤ちゃんは生きていない。心にポッカリと深くて暗い穴が空いてしまったような気持ちでした。

改めて、当時を振り返って

体外受精って、とにかく気持ちの振れ幅が大きいですよね。そもそも年齢的に妊娠できるリミットが迫っているとか、子宮・卵巣の病気や機能の低下が見られるとか。お医者さまから「自然妊娠は難しい」と判断されたからこそ体外受精に踏み切っているわけなので、妊娠・出産したい気持ちや焦りは回数を重ねるごとに大きくなり、それに比例するように各ステップでの気持ちの振れ幅も大きくなります。 

判定日までのずっと続く不安。

判定日前夜と当日の期待と不安。

順調な時の歓喜。 

そして、残念な結果に終わった時の落胆…。 

わたしはまだ移植3回目での経験でしたが、それでも本当に気持ちの振れ幅が大きく苦しかったです。でも、必ず立ち直れる日は来ます。現に当時から1年以上経って、わたしはかなり元気になりましたので同じように辛い思いの中にいる方も負けないでください。

流産という経験をし、結果としてわたしは赤ちゃんも授かれなかった。だけどこんなに元気に生きてますので、今は辛くて不安な方も本当に……負けないで!!

 

☆なつつ☆