【記録6日目】エチオピア G4 × コロンビア UGQ の比較カッピング

コーヒーインストラクター検定1級対策として始めたカッピング練習の6日目は、エチオピア G4T と コロンビア エクセルソ UGQ の比較です。

回数を重ねて、カッピングにもだいぶ慣れてきました。今回は、同じく酸味が特徴的なエチオピアとコロンビアの2種類を比較します。その酸味の種類広がり方に注目して観察を進めてみようと思います。

目次

今日のカッピング豆

エチオピア G4(アラビカ種/非水洗式)

欠点数でグレードを決定(グレードG1〜G5)
ティピカ系、ブルボン系が多い(ゲイシャなどもあるし、その他原生林には無数の未確認品種も)
ブラジルなど中南米と異なり農場化されていない原生林に近い状態が多く、ハンドピックが多い。
教本に記載されている特徴:フルーティな甘い香りと柔らかな酸味とコク

☕ コロンビア UGQ(アラビカ種/水洗式)

スクリーンサイズでグレードを決定(エクセルソ スプレモ、エクセルソ UGQ)
カトゥーラ、コロンビア、カスティージョなどがメイン品種。
生産者団体がしっかりしており、生産者のクオリティが高いのが特徴。
ハンドピック、かつ水洗式がメインのため欠点豆も混ざりにくい。
教本に記載されている特徴:甘い香りとしっかりとした酸味とコク、重厚な風味

カッピング記録

粉の見た目と香り

水洗式特有のチャフ(薄皮)の量が多いコロンビア(左)、粉の色がややまだらなエチオピア(右)。
この段階から、見た目の違いでもある程度判断がつきやすい組み合わせです。

香りについても、挽きたてのコロンビアは明るく香ばしい印象ですが、エチオピアは特有の華やかな香りが感じられます。実際の試験でも、粉の段階からしっかり香りと見た目の違いを探していくことが重要だと再確認できます。

クラスト(ブレイク時)の香り

今日のコロンビア(右)は、これまでとは違って、お湯を注いでから4分後の時点でも粉が完全には沈まずに表面に残っていました。この経験から、「コロンビアは粉が沈みやすい」という特徴に頼りすぎないようにと意識を改めました。ロットによって沈み具合が異なる可能性もあることから、実際の試験では粉の沈み具合は参考程度にとどめたいところです。

また、ブレイク時には、エチオピア特有の香りを再確認。
不思議なもので、答えがエチオピアだと分かっているときは感じられるのに、ブラインドカッピングでは香りの違いに迷ってしまうことがまだあります。今回はその違いを意識しながら、香りの印象を改めて確認しました。

テイスティング記録

☕ エチオピア G4

8分後:
他の産地では感じられない、柔らかめの酸味。その後に続くのが深みのある苦み。
ブラジルも啜り方によっては最初に酸味を感じる時があるが、ブラジルはもっとパッと明るい酸味なので明らかにエチオピアの酸味とは異質。

12分後:
8分後の時点と印象はほぼ変化なし。
柔らかでフルーティさを帯びた酸味で、そこから苦みへ変化していく流れが印象的。

18分後:
温度が下がっても嗅ぐと、華やかな香りが続いている。
特有の酸味も最後まで残っており、コロンビアの強くて爽やかな酸味とは異なる、芳醇で香り高い酸味と心地よいコクが残るのが特徴だと感じた。

☕ コロンビア UGQ

9分半後:
明るくはっきりした酸味で、とてもクリーンで抜けの良い爽やかな印象。
苦みやコクの印象よりも、強い酸味のインパクトが最後まで続く。

14分半後:
9分半の印象とほぼ同じ。エチオピアとの酸味の違いが明確。酸の立ち方と後味までの変化の違いをしっかり認識。

20分後:
温度が下がっても酸味の質は安定しており、明るさを保ったままにやや柔らかく変化。
後味の抜け方でエチオピアとの違いがはっきり感じられ、見分けるにあたり、この感覚を覚えておくことはとても重要だと感じた。

今日の気づき・学びメモ

  • コロンビアの、ブレイク直前の粉の沈み具合についてはロット差がある可能性がある。
    →「沈んでいる=コロンビア」と思い込みすぎず、複数要素で判断するよう心がける。
  • ブラインド時では迷いやすい香りも、答えを知って再確認すると明確に感じ取れる。
    → 答えを知っている時点で感じた香りの印象を「どんな果実っぽさか」「どんな余韻か」と具体的に言語化して感覚を鍛える練習を続けることが必要。

まとめ

今回のペア(エチオピア G4 × コロンビア UGQ)は、「酸味の性質の違い」を体感するうえで、とても良い比較でした。

エチオピアは、華やかで香り高いフルーティな酸味。温度が下がってもその個性が失われず、後味に芳醇さが残る印象。一方のコロンビアは、爽やかでクリーンな酸味が主役で、最後まで安定して明るい味わい。

どちらも「酸味が特徴的」という共通点を持ちながら、香り・後味・温度変化による印象がまったく異なることを改めて感じました。

今回の練習では、粉の段階からしっかり香りの印象を掴むこと、そして「酸の質感の違い」を言葉にして判別していくことの大切さを再確認。今後はブラインド練習を重ねて、酸味の質の見分けができる自信をもっと持てるようにいきたいと思います。

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